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年度末のご挨拶・日本の専門誌で紹介されました

早いもので年度末となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本会は活動開始から、間もなく3年を迎えようとしております。

本会はコロナ禍に活動を開始して、在星邦人コミュニティにて2回の調査を実施させて頂き、その結果をコミュニティへの共有、及び学術大会での発表を行って参りました。

 

本研究活動を行うに辺り、2021年度に公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会から、新型コロナ危機から立ち上がる『臨床心理士のこれから』を創新するための援助金助成事業」に採択され、頂いた援助金を活用しておりました。

 

この度、2024年1月刊行の”臨床心理士報”第35巻1号にて、本会の取り組んだ研究成果を始めとした本会の活動を含んだ報告文「COVID-19流行下におけるシンガポール在住日本人のストレス要因の検討とメンタルヘルスに関する調査研究」が掲載されました。

 

文中では、まずCOVID-19感染拡大以降、近年に至るまでの在星邦人を取り巻く社会状況をご紹介させて頂きました。そして本研究は、在シンガポール日本国大使館の協力を得て、WEB経由でメンタルヘルス調査を実施し、1249名からの有効回答を得た結果、性別では女性、年代では50代以下がメンタルヘルスに不調を感じている傾向が示唆されたこと、「孤独を感じていること」が最も抑うつと不安に関連したと考えられたこと、自由記述ではメンタルヘルス支援として「気軽なカウンセリングや相談」が望まれていると判明したことを、報告させて頂きました。

 

本会は、今回のように海外在留邦人のメンタルヘルスの問題を、海外に住む日本人の方にも伝え、その理解を促す一助となることで、今後のより一層の海外在留邦人支援の促進につなげることが出来ることを願っております。

 

スタッフ一同、来る新年度も引き続き、微力ではございますが在星邦人コミュニティのお役に立てるよう尽力する所存でございます。本年度をもって他国へ異動、本帰国される方もおられると存じますが、新天地でのご活躍を祈念いたしております。

 

参考URL:公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会 ホームページ